ウドの大役

(薬剤師会に掲載したものを編集)

葛根湯(かっこんとう)は、おそらく(日本では)最も有名な漢方薬ですね~。(ちょっと杉下〇京ふうに話ますと)

その処方のバリエーションに、独活葛根湯(どっかつかっこんとう)というのがあるのはご存知でしょうか?

葛根湯に地黄(じおう)と独活を加えたものなのですが、
効能は四十肩、五十肩、寝ちがえ、肩こりとかになっています。

まぁ、効能書きにはないですが、
葛根湯がまるまる入っているので、風邪にも効くでしょう。

けれども、ここまで「肩こり系」に特化しているのは、
この中に入っている独活(どっかつ)の作用によるものです。

ちなみに、独活は中医学ではドッカツと読みますが、
これってウドって読むんじゃないの?というそこのあなた!
昔、漢字の勉強を頑張られた方です。

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別に、読めなくても問題はありません。

それはさて置き、この独活、
関節痛関係において非常に有用な生薬です。

きっと、山口県にもどこかに、生えているでしょう。

けれど、たかがウドの根っこに
そんなたいそうな薬効があるの?と思われる方もいるかでしょう。

その代表的な処方が、独活寄生湯(どっかつきせいとう)ですね~。

名前から分るように、独活どっかつが中心的役割をはたしている処方で、
効能は腰痛・関節痛・下肢の痺れ・痛みですが、
実に応用範囲の広い処方です。

例えば、西洋医学ではなかなか改善の難しい病、
リウマチ性多発筋痛症なんかにも用いる事ができます。

原因すらハッキリしないこの病気、
そもそもリウマチ性多発筋痛症と繊維筋痛症(せんいきんつうしょう)
同じ病気ではないかとか考えている医師さえいるようです。

ちなみにインターネットでこれらを検索すると、
こんなことが書いてあります。

「この病気の根本的な原因は、
隠された深刻な心のストレスから生じる。

このようなストレスから自分を守るために、
人間は交感神経を興奮させて、
脳からアドレナリンノルアドレナリンを大量に放出し、
同時に副腎皮質ホルモンであるステロイドホルモンを出して免疫を抑えます。

そのことによって、
多くの人が持っている単純ヘルペスや水痘帯状ヘルペスウイルスが
あらゆる神経細胞に増殖することとなります。

結果、免疫がこのウイルスを見つけ出し、
神経細胞で戦いを始めると、神経に炎症が起こり、
痛みをおこします。

しょうがないので、
この痛みに耐える為にステロイド剤を飲むことになるのですが、
それだと一時的に痛みは取れるのですが、
ステロイド剤により免疫の働きがガクッと落ちるので、
ヘルペスウイルスはさらに体内の神経細胞で
増殖を続けることになります。

しかしながら、
免疫の力の方がヘルペスウイルスよりもだいぶ強いので、
免疫が取り戻されると同時に
ヘルペスウイルスとの戦いがまた開始されると…云々。」

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あがっ…。
これじゃあ、いつまでたっても決着が着かないニャ。

まあ結局のところ、
根本的な治療は患者さんの免疫を高め続ける事である…
ということではないかな~と思います。

あくまでも病気は自分の力で治っているということですね~。

まあ、これはあらゆる病気の治療における基本で、
医療者側は
自分たちが治してやっているんだ
という感覚にとらわれがちですが、
そんなものは無く、
私達はお手伝いをしているにすぎないのです。

これが本当の意味で分かっている人と、
そうでない人には大きな差があるものです。

ここで、先の独活寄生湯(どっかつきせいとう)の話にもどりますと、
この独活寄生湯(どっかつきせいとう)リウマチ性線維筋痛症にも効果が期待されます。

勿論、中医学には、証と呼ばれる「適合条件」があるのですが、
合致することが多いやに思います。

理由は幾つかありますが、最も大きい理由は、
免疫系の異常というのは、漢方において基本腎に弱みがあるということです。

そして、独活寄生湯(どっかつきせいとう)
気血両虚(きけつりょうきょ)・肝腎不足風寒湿痺(ふうかんしつひ)に使うものなので、
補腎(ほじん)性」があることはクリアしています。

補腎(ほじん)とは腎虚(じんきょ)といわれる症状を改善する手法のことで、
腎虚で現れやすいものに、
足腰がだるい、ものわすれが多い、脱毛や白髪が年齢不相応に多い、


耳鳴り、難聴、
尿の出が悪い、尿が近い、残尿感、
精力減退、不妊、閉経、ED(インポテンツ)、等の症状が挙げられます。

こういった症状を治療することが目的で無くても、
腎は年齢とともに弱っていきますし、
免疫系の異常であるリウマチ性線維筋痛症などにおいても、
腎を補うことは極めて重要なことです。

なぜなら、原因となる「弱み」を放置して、
症状のみをただただ追いかけるだけというのは、
問題解決にはならないからです。

因みに、風寒湿痺(ふうかんしつひ)を西洋医学的に言うならば、
手足・体の遊走性の痺れや痛み、
冷え、運動障害、軽度の浮腫といったところとあいなります。

いいタイミングなので、
風寒湿痺(ふうかんしつひ と読みますが、一般にはふうかんしっぴ と発音することが多いです)
について少々説明しておこうと思います。

まず、痺証(ひしょう)についてですが、痺証(ひしょう)()閉阻不通のことです。

それはなにかと言うと、
きちんと通るべきものが通れない、
いわば通行止め状態のことをいいます。

ゆえ、痺証(ひしょう)になると気血などがちゃんと通れないので、
筋肉や関節が痛くなります。

このあたりが漢方らしい部分で、
その部分のみを捉えてその場所のみを治療するのではなく、
全体の流れが悪くなる傾向そのものに働きかけて
治療結果を求めようというやり方なんですね。

そして、

風寒湿痺(ふうかんしつひ)風痺(ふうひ)寒痺(かんひ)湿痺(しつひ)

なので、それぞれを説明しますと…

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まず風痺(ふうひ)は、四肢の関節・筋肉の遊走性の疼痛を特徴とします。

風は自然界のように自由に行き来して、
変化するのが呼び名の由来だそうです。

なので、行痺(コウヒとかギョウヒとか読みます)ともいいます。

そして湿痺(しつひ)。これは湿による痺証で着痺(ちゃくひ)ともいいます。

水分の停滞傾向から起こる痺証といえば、
分かりいいかもしれません。

身体が重く動きにくい・固定性の疼痛などを起こします。

さらに寒痺(かんひ)、これは、寒邪が主犯。

なので、
疼痛は冷えると増強し温めると軽減するのが特徴的です。

強い関節痛を起こすので、痛痺(つうひ)という別名で呼ばれます。

あと、痺証(ひしょう)に限ったことでは無いのですが、
長引く病気には瘀血(おけつ)(血液の汚れ・滞り)の存在が
高確率で起こっているので、
活血薬(かっけつやく)の併用を必ず頭の中にいれておく必要がありますね~。

そもそも、長引く病気には
なぜ活血系の処方が考慮されるべきなのでしょう?

それは、長引く病気では瘀血(おけつ)と言われる血の濁りが発生しやすいからです。

では、なぜ瘀血(おけつ)が発生するのでしょうか?
幾つか可能性が考えられますが、漢方的には、
風寒湿痺(ふうかんしつひ)は、経絡が風寒湿(ふうかんしつ)(じゃ)によって塞がれています。

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ゆえ、血の流れが円滑に行われると考えるのは
いささか無理があります。

瘀血(おけつ)が発生するのは、まさに時間の問題です。

そして、瘀血(おけつ)が発生すると更なる問題が生じます。

すなわち、
もともと流れが悪いところに瘀血(おけつ)がさらに溜まりつづけ、
ますます流れが悪くなっていくという悪循環に陥るからです。

そして、もうひとつ、漢方には不通即痛(ふつうそくつう)という原則があります。
「通じざれば即ち痛む」という意味です。
その意味において活血剤は、病態の改善のみならず、
患者さんの苦痛を軽減する重要な薬というわけです。

ここで、ひとつ、新たな疑問が浮かびます。
ステロイド剤は漢方的にはどのように立場に立っているのでしょう?

とかく、漢方をやっていると、
「ステロイド=悪」という風潮を目にしますが、
まぁなんでも頭から否定するのは考え物です。

中医学は、ほどほどを意味する「平」ならば、それを良しとする学問なんですから…。

ただ、長期大量に使うのは明らかに「平」ではないと思います。

そもそも、漢方において、病気には標と本とに区別されます。

本とは病気の源を言い、標とは症状を言います。

そして、「病を治すには必ずその本を求むべし」と言われ、
病気の根本治療をせずに、
症状だけ治療する事を深く戒めています。

しかし、症状はたくさん表に現われるから分かりやすいので、
病気の根源を放置したまま、
目の前に現われている症状のみを根拠にして治療する事も多いようです。

ところが、一方で、
「急なれば即ちその標を治し、緩なれば即ちその本を治す」
と言う言葉があります。

つまり、漢方でも急性の症状なら、本治は軽く見てよいともとれます。

なかなか、興味深いですね~。

おや、そう考えると、ステロイド剤は究極の標治に位置し、
次が活血剤、そして本治が独活寄生湯(どっかつきせいとう)という事になるでしょうか?
さらに言えば、独活寄生湯(どっかつきせいとう)の中の補腎性(ほじんせい)が根本であると言えます。

そもそも、腎虚という弱みが全くなければ、
風寒湿(ふうかんしつ)の邪に負けることもないので、
病気自体が発生しないということになります。

ですが、漢方において腎は「実」とならないとされています。

つまりは、完全に腎虚をおさえることはできないのです。

もしできたら、漢方は理論上、人間を
不老不死にできるということになってしまうのです。

それはムリです。

仙人

そうはいっても、
腎虚を放置して、
補腎を全く行わなくていいということにはなりません。

もしそのような事が許されるとするならば、
「病を治すには必ずその本を求むべし」とある言葉は、
一体どう受け取ったらよいのでしょう?

漢方はよく根本療法、体質改善と言われますが、
全部が全部、そういった類のものというわけではありません。

先の活血剤も、標治であるという点においては、
ステロイド剤と同じ方向性といえるかもしれません…。

でも、なぜ多くの治療者は、「本治のみ!」の治療方針をとらなかったのでしょう?

それは、今も、昔も、
目の前で苦しんでいる人を
早くよくしてあげたいという思いがあるからでしょう…。

実際、ステロイドで苦痛をとりあえずコントロールしておき、
漢方でそれが起こす副作用を抑え、本治を行う、
というのもありだと思います。

苦しいものは苦しい、
でもあとはどうなってもいい
って事にはならないんじゃないかなぁ、
と思うところです。

もう少しウドつながりで、話をすすめますと、
ここからのお話のテーマは「独活の活用方」、名付けて「ドッ活」です。

この独活、かなり使いでがあるのですが、
製剤になったものがあまりありません。

そこで、独活をいわゆる「刻み」の状態でうまく使えないかと思い、
筆を(Wordを)進めたいと思います。

まず、「刻み」は煎じるのが面倒だと
言われる方がいらっしゃると思います。

そこで、代茶飲という簡便な方法はいかがでしょうか?

生薬の服用と言えば、
煎じ薬やエキス剤が頭に浮かぶかと思いますが、
単にお茶として飲むこともしばしば見受けられます。

そういう訳で、中国では色々な治療用のお茶が普通に販売されています。

因みに独活は、中国と日本で植物の種類が異なります

なので、是非、日本の独活を購入することをお勧めします。

500gで三千円くらいです(これを書いている時の相場です)。

そして、独活は温性(おんせい)なので、
冷える傾向にあり、寒さで症状が悪化するようなタイプにお勧めで、
高熱があったり、陰虚(いんきょ)で熱象があったりするタイプにはお勧め出来ません

陰虚(いんきょ)とは血や水の枯渇状態です。いわゆる、乾いているという状態です。なので、冷やせない体質となってしまいます)

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さて、「温性(おんせい)の問題がない」ということで独活を手に入れられたなら、
1日3~9gの範囲でお茶代わりに飲むという事ができます。

しかし、さすがにこれだけでは、
少々力不足なので、効果が不十分であれば、
他に何かの処方と併用したいところです。

ここで、まっさきに思いつくのが対腰痛用の処方だと思います。

そういえば、以前お話した独活寄生湯は
中年以降の腰痛のファーストチョイスです。

老化による腰痛の漢方には、
六味地黄丸(ろくみじおうがん)八味地黄丸(はちみじおうがん)四物湯(しもつとう)十全大補湯(じゅうぜんたいほとう)などがありますが、古方派の方はよく八味地黄丸(はちみじおうがん)を用います。

まあ、軽めの腰痛なら八味地黄丸だけでも効果があると思いますが、
出来たら独活と併用してもらえればより効果が期待できると思います。

他には、下肢のリウマチや慢性関節炎に用いる大防風湯(だいぼうふうとう)と併用することも考えられます。

そもそも、大防風湯は独活寄生湯と同じ袪風湿薬なので、
目的がほぼ同じといえます。

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そして、独活は袪風湿の効果と同時に鎮痛作用もあるのが、ポイントです。

その流れでどんどん進めていくと、
五十肩に使われる二朮湯も、同様に併用効果が期待できると思います。

さらに言えば、
関節痛・筋肉痛によく用いる薏苡仁湯(よくいにんとう)

これは「湿痺」に対する処方なので、独活の袪風「湿」作用によって、
しびれ、痛みに、併用でさらなる効果が期待できます。

さらに、さらに言えば、
関節痛・神経痛によくもちいる桂枝加朮湯。

これは寒湿痺(かんしつひ)に対する処方なので、
先と同様に、これも併用でさらなる効果が期待できます。

附子(ぶし)がとても体を温めるからです。

さらに、さらに、さらに言えば、
ウド話の最初の方に出てきた肩こりによく使われる独活葛根湯。

日本で入手が不可能というわけではありませんが、
葛根湯ほど簡単に手に入らないと思います。

独活葛根湯は葛根湯に独活と地黄を加えた形のものですが、
葛根湯+独活で、
ほぼ変わらない効果が(独活だけプラスで地黄はなしとなりますが…)
期待できると思います。

また独活は、NSAIDs
(Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drug。抗炎症・鎮痛・解熱作用を有する薬剤の総称。アスピリンが有名ですね)
でないのに鎮痛効果があるという点に着目すれば、
腰痛だけど胃が弱い、または痛みが止まらないけどこれ以上鎮痛薬を増やせない、
といった方。

よかったら…

「お茶」しませんか?

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ところで、単独の生薬と言えば、
処方においても単独というものがあります。

例えば甘草湯。これは、甘草1味で構成された、極めて単純な処方です。

あまり、臨床において見かけない気がしますが、
これは咳や喉の痛みに使えるものです。

私見ですが、甘草湯があまり用いられていないのは、
偽アルドステロン症の副作用が気になることと、
咳や喉の痛みを治す手段は
他にたくさんあるからではないでしょうか?

因みに、炙甘草湯という紛らわしい名前のものがありますが、
こちらは1味ではなく、
たくさん生薬が入っている、全く違う処方です。

動悸に効果があるので、
不整脈に対して有効な方法が見つからないとき
是非考えてみるといいと思います。

特に現在用いられている医療用(西洋薬)の抗不整脈薬は、
頻脈を抑える以外、満足いく結果を出せていない印象です。

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インターネットで、心筋梗塞後に心室性不整脈を抑制する
抗不整脈薬(いわゆる西洋薬)を投与すると
死亡率が高くなることがあちこちヒットして、
ガッカリされた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

でも、まあ日本に比較的よくある漢方エキス剤だけとっても、
桂枝加竜骨牡蛎湯、血府逐瘀湯、還元顆粒、帰脾湯、温痰湯、苓桂朮甘湯、真武湯
などなど不整脈に使うことのできるものはあるので、
わたし的には、ちゃんと証にあったものを
使っていくのが良いと思います。

話をもどしますと、この甘草湯には、
1つしか生薬が入っていないだけあって
かなりの量の甘草が入っております。

ここで、注意しなければならないのは先の偽アルドステロン症。

浮腫、高血圧、低カリウム血症などをおこすものですが、
大抵の漢方製剤だと、めったにおきない印象です。

しかし、先の
甘草湯(かんぞうとう)や、芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)芍薬甘草附子湯(しゃくやくかんぞうぶしとう)甘麦大棗湯(かんばくたいそうとう)
あたりは注意が必要かと思います。

そういうと、敬遠されそうですが、
偽アルドステロン症の浮腫簡単に気付けますし、
今の時代、血圧は薬局でも家庭でも測定は容易です。

ちなみに、スピロノラクトン(エプレレノンも効く)という
アルドステロン症の薬がちゃんと世の中にはあります。

ちなみに、カリウム摂取は予防としてはある程度の効果があるだけの様ですが、
日本人は塩分取り過ぎの傾向があるので、
それによらずバナナなどカリウムの多いものを
日頃から取っておくと良いと思います。

まあ、むやみやたらに恐れる必要はないと思います。

ところで、私は常々、甘草に限らず日本で生薬を効率良く生産できる事業が
もっと広まらないものかなぁと思っております。

農村の風景

TPPとかの影響がどのくらいでるか分からない昨今、
生薬栽培の苦労がある一方、
新分野開拓は大きな利益を期待できると思うからです。

ただ、漢方メーカーと組んでやらないとなかなか難しいようです。

あと、生薬を買占めて、
市場で値をつりあげる行為が横行していたりもします。

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人の命や健康に関わる
「薬」でそういったことは慎んでもらいたいものです。

このように、「薬」でありながら化学薬品と異なり、
栽培や採取という工程をもつ事が1つの弱点になっています。

その意味もあって安定供給が可能な生薬畑が国内に沢山ほしいと思うのです。

あまり豊かでない国では、
甘草をわずかな現金収入のために採取する人がけっこういて、
採取が禁止されている場所でも穴掘ってとるのだそうです。

その結果、
夜間にその穴におちて人が亡くなるのだそうです。

だいぶ前に聞いた話なので
現在は改善されていてほしと思っています。

そうはいっても、この甘草、
大半の処方で使用されているので、
これがないという事になったら困ります。

随分前、
甘草にアレルギーがある
患者さんが来店されたことがありました。

予想がつくかと思いますが、
ほんとに使える処方が限られ、困りました。

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主訴は頭痛でして、
頂調顆粒湯(ちょうちょうかりゅう)がつかえればなんていう事もなかったのですが、
甘草が入っているため使用不可能なので、
悩んだあげく証もわりと近かった(?)
甘草が入ってない処方、半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう)をチョイス…。

効き目は…、やっぱりいまひとつでした。
う~ん…。

ところで、甘草がここまで多くの処方にふくまれているのは何故でしょう?
その最大の理由は漢方でいう「調和」の作用によるものです。

処方中の諸薬を調和する目的で、
多くの処方に使われるわけです。
しかし、中には本当は甘草なんて無くてもいいのではないかと思うものも
正直あったりします。

よし、じゃあ今回の甘草湯の中の甘草はカットかな…

(著者 薬剤師 国際中医専門員A級合格者 山内漢方薬局 山内)

甘草 イラスト

(↑甘草)

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